カテゴリー別アーカイブ: ネイチャー通信

ミョーキン・・・・・・・・

先日朝一番で鳥を見に行ったら、セミが羽化していました。
彼の名は「エゾハルゼミ」。
この羽化したてのタイミングは、体も柔らかく、まだ飛ぶ事も出来ないので、鳥などに食べられる確率がとても高く、危険がいっぱいだそうです。
彼らは6月に入ると活発に鳴きだし、夏真っ盛りの7月下旬には鳴かなくなります。関東より西あたりでは、少し標高を上げないと聞けないそうです。
鳴き声は「ミョーキン,ミョーキン,ミョーキン,ミョーケケケケケケーーー」と、図鑑などには書いてあるけど、言われればそんなかんじ・・・かな?
聞いてみたくなるでしょ?
今時期の北海道なら至る所で鳴いてますよ。耳を傾けてみて下さい。
118.2:320:240:0:0:060526_00007:right:1:1:羽化したばかりは真っ白です:


神仙沼ネイチャーハイキング

6月1日にニセコパノラマラインが例年より一ヶ月近く遅れて開通しました。
そこで仕事明けの夕方に、夏のネイチャーツアーのフィールドである、神仙沼という高層湿原へ行って来ました。
途中の道のりは新緑と残雪が、「季節が混ざり合って」いるようで、とってもきれいでした。
が!がが!、車道からはずれる神仙沼までの散策道は完全に雪の中、道は方角のみを頼りに歩いていきます。雪はまだ1メートルはあるでしょうか。
湿原内は森よりも雪解けが進んでいるようでしたが、木道が積雪のせいで壊れていて、補修が終わるまではお客様をお連れすることは出来なさそうです。
帰り道、ヒグマの足跡があり、ササの動く音にも急にビクつきながらそそくさと帰ってきました。
この時期は、夕方に一人で行くもんじゃないですね。
木道が出てくる時期にはヒグマはまず出没しないので、安心して申し込んで下さいね。
トップページにあるように、もう少し神仙沼ツアーはお待ち下さい。
82.2:300:225:0:0:060603_00036:left:1:1:ニセコパノラマラインです。まだまだ雪がいっぱい。:
65.2:300:225:0:0:060603_00032:right:1:1:夏のここいらには木道があって、一面森の中のはずなんだけど・・・:
78.4:300:225:0:0:060603_00028:left:1:1:湿原の中はまだこんなです。:


鳥ばかりでなく

観察ネタばかりですが、春の風景をもうひとつ・・・。
この時期、干上がらないような水たまり行って、よぉ~く見るとこんなものが!
エゾアカガエルの卵を見て、高校生が「タピオカみたい!」だって。分かりやすい表現だけど、ちょっと・・・。
サンショウウオの卵は「グロい!」らしい。
僕が触っただけで「えぇぇ~!!」でした・・・。
80.9:300:225:0:0:ezoaka05:left:1:1:エゾアカガエル:
78.8:300:225:0:0:ezosansyouuo:right:1:1:こちらはエゾサンショウウオの卵です:
68.9:300:225:0:0:ezosansyouuo_011:left:1:1:生まれるとこんなになります。:


サクラ咲く

やっとサクラも満開。青空に映えてきれいです。
あれだけあった雪もすっかりなくなり、只今新緑がきれいになりつつある北海道です。
僕はこの時期が一番好きなのです。
景色はきれいで、森の中は鳥達で騒がしく、足元には花がいっぱい、暑くも寒くもない。いいねぇ~。
102.7:320:240:0:0:060518_00012:right:1:1::


舟を掘る神

今日は一日かけて「じっくり観察」に行ってきました。
彼は「クマゲラ」。
日本最大のキツツキで体長はカラスとほぼ同じ、46センチくらい。本州では白神山地にわずかにいるだけで、数の減ってしまった鳥の一つです。
アイヌ語で「チプタチカプカムイ」(舟を掘る神)。
これだけ大きい体が入る巣穴は、楕円形の間口10センチ以上で、深さは50センチ近く・・まさに舟を掘るようです。
この鳥が人間に舟の掘り方を教え、この鳥のお陰で人間は漁に出て食糧を採る事が出来る。よって、決して軽んじてはいけない・・・そうです。
なんだかこういう信仰っていいですね。
まさにオスが巣穴を掘っている最中でした。
1時間近くかけて20メートルくらいまで近寄らせて頂き、5分ほど観察させて頂きました。
これからが繁殖です。
こんな見事な鳥がいつまでも繁殖してくれる環境が続く事を願っています。
102.4:320:240:0:0:060502_kuma_(11)00:left:1:1::
96:320:240:0:0:060502_kuma_00(9):right:1:1::
68.1:320:240:0:0:060502_1020:left:1:1:こんなきれいな小鳥もやって来ました。(ルリビタキ):