西南西の風、風速4m/s。
強めの向かい風です。

でも、カヌー経験者のおじ様グループと、
初めてなのになぜかしっかり漕げる若者ペアだったので、
意外とスイスイと進みました。
気のせいかもしれませんが南よりの温かい風は、
いつもの北西の風より優しい感じがします。
カヌーにはリラックス効果があると言われています。
水からの振動が「1/fのゆらぎ」として体に伝わるらしく、
これは、生まれる前の私たちが、母親の胎内で聞く母親の心音と同じものだそうです。

<なんかおとなしくなったな?と思ったら、センターヨークを枕にスヤスヤと。>
リジッド艇と呼ばれる硬質のハル(船体)のカヌーは、この振動を直接体に伝えるので効果が大きく、
インフレータブル艇(空気で膨らますタイプ)や、やわらかいハルの舟は、船体が振動を吸収するので効果が少くなります。
カナディアンカヌーはほとんどがリジッド艇です。
穏やかな川をのんびり漕いでいると、本当にリラックスできます。
ちいさい子供は、母親の胎内にいる記憶がよみがえるのでしょうか?
今日はカヌーを持っている人向けの話です。
カヌーで落水する時って、だいたい転覆を伴うのですが、たまにカヌーは無事で体だけが落ちることもあります。
ふざけて立ち上がりバランス崩すとか、転覆しそうになった時、とっさに飛び降りてカヌーがひっくり返らないようにするとか。
そんな時、岸が近くて流れが緩かったら、カヌーを引きながら岸まで泳げばいいのですが、
岸が遠い場合、もしくは早く乗り込まないとまずい場合、どうやってカヌーに乗り込むかというと、

そこのあなた、カヌーの上で立ち上がると危ないですよ!あっあぁ~!!

おや?カヌーに這い上がるおつもりですね?
そんな簡単には・・・
カヌーのセンター部分は一番浮力が高いので、カヌーを自分側に傾けてセンターヨーク(真ん中のバー)を頼りに体をカヌーの上にあげます。
この時、必死にバタ足をすれば簡単に這い上がることができます。