カテゴリー別アーカイブ: カヌー

春カヌー

遅い雪解けで春の気配もわずかですが、尻別川沿いのヤナギは早速芽を出しています。
水鳥が盛んに飛び交い、まだまだ冷たい川の上で泳ぐ姿も見られます。
あさってからカヌーツアーが始まりますが、川はいつもと同じように春の訪れを待ちながらとうとうと流れています。

遠くに見えるニセコ連邦。残雪が眩しい。

行く手に見える水鳥たち。白鳥です。


洞爺湖

2011年夏期のアウトドアシーズンも終わり、NOCのスタッフで「お疲れさん会」を洞爺湖で行いました。

洞爺湖の温泉旅館で宴会、次の日洞爺湖の中島にカヌーでいくというNOCらしい旅行です。

今回お世話になった温泉旅館はかわなみさんです。

ビリヤードに興ずるスタッフ。卓球もあります。

お風呂のあとは宴会です。
今年もご苦労様でした。



翌朝、若干名二日酔いがいましたが、中島に向けて出発です。


しかし、カヌーに乗ってしまえば「シャキン!」となって、いつもの調子に戻ります。
あやしいカヌー船団、秘境の島へ行く?


この日は天気もいいし、風もないホントにカヌー日和でした。

1時間足らずで中島に到着。
浜辺でティータイムをしたり、エゾシカを見に行ったりとゆっくり楽しめました。

帰りは望羊亭という洋食屋さんでランチ。
デミグラスソースが旨い!

お店オススメのハンバーグや、ポークチャップといった濃厚メニューが大好評。
オムライスもおいしそうでした。

午後はそれぞれ温泉に行ったり、アイスクリームで有名な牧場にいったりと自由解散。
たのしい2日間でした。


イヤッホーイ!!

今シーズンも終了を迎え、ガイド達とツアーでは使わない急流区間を下りに行きました。

穏やかなツアールートと違い、同じ尻別川でもここはスリルが楽しめます。

思わず、「イヤッホーイ!!」と声を上げてしまいます。

ガイド4人で荒波にくりだします。

4.6mもあるカヌーが波の上で暴れます。


巨大な波に舳先から突っ込むと、


カヌーははねあがり水しぶきがあがります。




いつものコースでは体験できない爽快感。
思わず笑みがこぼれます。



真正面から突っ込んだり、ちょっと横にかわしたり、
人それぞれの攻め方をみせてもらいました。

普段は穏やかなルートばかりを下っていても、基本的な操作は同じです。
さすがNOCスタッフ、なんなく難所をクリアできました。

みんなと下るのっていいですね、
ああ~楽しかった。


カヌーから見えた鮭の遡上

先日、後志のある川をカヌーで下りました。

ゴールに近づくにつれ、鮭の群れがあちらこちらに見れました。

YouTube Preview Image

この川は下流にウライがあるのですが、それを飛び越えてこちらまで来たのでしょうか。

夢中でビデオを回していると、いつの間にか瀬に突入していました。

あぶない。あぶない。

北海道の川を秋に下ると、たまに鮭の大群に出くわします。

幸運にも、まだクマには出くわしておりません。


サンモリッツ大橋~比羅夫橋2

コースも中盤に差し掛かると、JRの鉄橋となにやら崩れた構築物が見えてきます。

近づいてみると崩壊した堰のようです。


堰の上から上流側の眺め。JR函館本線の鉄橋が見えます。


下流側。


下流からみた堰。魚道が真ん中に作られています。

まだまだ楽しい瀬が続きます。
このあと、コース最大の瀬がありました。

大きな波が連なり、カヌーのなかにたくさん水が入ってきそうです。
悩みましたが今回はパス。カヌーは無人のままロープをつないで流し、瀬の端を歩いて下りました。
これはライニングダウンと言います。

この後の瀬はカヌーになったまま下れました。

ふりかえるとニセコアンヌプリが見えます。

このコースを下らないと見れない眺めです。

ピンクの橋が見えたらゴールの比羅夫橋です。

ピンクの橋は水道管で、比羅夫橋はその後ろにある普通の橋です。
この橋から歩いてすぐJR比羅夫駅があります。
駅舎が民宿になっている珍しい駅で、何回もTVで紹介さています。

初めてのルートを下るのは、
「緊張するけどなんか楽しい!」
と感じた6キロ足らずのカヌーツアーでした。


サンモリッツ大橋~比羅夫橋

そろそろ仕事も暇になってきました。

10月後半の暖かな日は、いままで忙しくてできなかったアウトドアを満喫しています。

われわれガイドも、たまには違うフィールドで漕いで、研鑽を積みたいものです。

いつもより難しいシチュエーション、フィールドを経験しておかないと、

いざという時の引き出しが少ないガイドになってしまいますからね。

というわけで、昨日はちょっとハードなコースを下ってみました。

このコースは、現在工事中のダムが取水していないので下れる、期間限定コースです。

もちろんオーバーフローしている時は下れますが、危ないしエントリーしづらいので、取水していない今がチャンスです。


サンモリッツ大橋から見た比羅夫ダム

いつもは池のように溜まっているダム上流も、本来の川の姿を取り戻してます。


堰堤の上をこえて下流側にエントリーします。

本流に入るには、いつものコースより流れが速いので、的確なリーンとアングルが求められます。


瀬と渕の繰り返し。楽しー!!

柳が生えているところは、ダムの取水で水位が下がるので通常陸地になっているところです。
取水がないと水没しますが、柳だから枯れることはありません。


尻別川と羊蹄山

尻別川の良さは、いつも羊蹄山が見守っていてくれる、ということです。
渓谷の紅葉も美しく、山頂にシュガーパウダーをふりかけたような羊蹄山がすごくいい!

これからおもしろい瀬や遺構なんかが出てきます。
続きは明日以降。お楽しみに!


なぜ上流側に向かってスタートするのか?

今日は一段と寒いですね。
これから冬に向かい、アウトドアのプログラムもだんだん減っていきます。
話題も少なくなってきますので、今回からカヌーに関する技術的なお話などもしますね。

カヌーツアーに参加された方が不思議に思うのが、
カヌーが出発する際、なぜ上流側に向かって漕ぐか?
ということじゃないでしょうか。

流れがないところは、別に上流側に向いて出ても、下流側に向いて出ても構いません。
しかし、流れがあるところで下流に向かってカヌーを出すと、なかなか岸から離れられないのです。

●カヌーが川の下流側を向いた状態で出発すると
(下図の場合、上から下に川が流れており、向かって右側が岸になります。)

川の中央に行くためにカヌーが川の中央方向に進路をとっていますが、川の流れがカヌーに当たり、カヌーを岸へ押し戻します。流れに対し斜めにカヌーを向けると、このような向きの力が生まれます。
(この力を利用して川を横断するフェリーグライドというテクニックもあります。)

また、一般的にカヌーの重心は後ろにあるので、軽い前側は流れに押されてカヌーは後ろを軸に左に回転(左旋回)しようとします。風見鶏と同じです。

●カヌーを上流側に向けた状態で出発すると、

下流を向いた状態と逆の力がうまれ、流れがカヌーを川の中央に押し出してくれます。
また、カヌーの前側に当たる流れが、カヌーの方向を下流側(左旋回)に向けてくれるので、
楽にカヌーの向きを下流側に向かられます。
なので、なるべく図のような角度をキープし、行きたい位置まで移動できてから、
カヌーを下流側に向けます。
そうすると狙った位置の流れに乗れるというわけです。

もちろん流れの速さ、川の形態によってやり方が変わることもありますが、基本は同じです。
また、小さい川から大きな川に合流するときや、流れのないところから本流に入るときも、
このことを理解していないと、本流に入ってもなかなか川の中央に移動できず、岸に張り付くということも考えられるのです。

カヌーのフィールドは比較的ながれが弱いので、あまり気にしなくてもいいと思う人がいるかもしれません。
しかし、カヌーの長さは4~5mもあり、2人乗りだと100kg超ぐらいの重さを支えていることになります。
いくら流れが弱くても、それなりの力が作用しますので、基本的なことが大事なんです。

なんで?と思うかもしれないツアーのやり方も、ちゃんとした理由があるわけです。
これからそんな疑問を解消していき、皆様にもカヌーの奥深さ、楽しさをわかっていただきたいと考えています。
ツアーに関する疑問・質問がございましたら、なんでもコメントしてくださいね。
よろしくお願いします。