月別アーカイブ: 2006年7月

観察旅行~風景編

動物以外もちょこっと紹介。
ここでは、北海道ではまだ繁殖記録のない「イヌワシ」が観察されているので、目を皿にして断崖を一つずつ探しました。当然見つけられませんでしたが、本当に天狗が飛んでいそうな風景でした。(イヌワシは天狗伝説のモデルになっています)
103.4:300:225:0:0:060718taisetu_(2):center:1:1::
イワブクロ。
霧がかかっていたせいもあり、花が輝いて見えます。
33.3:300:225:0:0:060718taisetu_(11):center:1:1::
イワヒゲ。
かわいらしく、たくさん咲いていました。
36.6:300:225:0:0:060718taisetu_(34):center:1:1::
エゾノツガザクラ。
壺を逆さまにしたような小さな花です。色がとてもきれいでした。
111:300:225:0:0:060718taisetu_(75):center:1:1::
色とりどりの花がいっぱいです。
雪の多い北海道では夏が短いため、芽吹きから開花までの生育期間が短い花が多く、一度にたくさんの種類が咲き乱れます。
125.5:300:225:0:0:060718taisetu_(77):center:1:1::


アポイ岳

先週、日高山脈の南端「アポイ岳」に行ってきました。
アポイ岳は花の名所として人気があり、アポイ固有種も多いという貴重な山です。
それは夏は霧が多く冬は積雪が少ないのと、かんらん岩という土壌との作用で、通常と異なる植物分布がある為です。
花の一番いい時期は過ぎていたのですが、それでも「エゾコウゾリナ」などの固有種などが咲いている姿を見ることができました。
810mの低い山ですが、太平洋の素晴らしい眺めと、いろいろな変わった植物があり楽しかったです。
(正直、固有種といってもそんな違いがわかるほどの眼は持っていないのですが・・・)
12.9:250:188:0:0:登山口の看板:right:1:1:貴重な種が多いので、移入種防止のため登山口で靴底を洗って入山します。:
14.7:250:188:0:0:サマニオトギリ:right:1:1:「サマニオトギリ」 もう終わりかけの時期です。:
11.6:250:188:0:0:キンロバイ:right:1:1:「キンロバイ」 結構あちこちの咲いていました。これは固有種ではないらしい。:
10.7:250:188:0:0:エゾコウゾリナ:right:1:1:「エゾコウゾリナ」 剃刀菜と書くそうで、全体にある剛毛が「カミソリ」を連想させるらしい。:
8.7:188:251:0:0:6合目:right:1:1:浦河の小学生と抜きつ抜かれつのデットヒート。:
12.3:250:188:0:0:アポイハハコ:right:1:1:「アポイハハコ」 クラフトで使ったら大変です。:
朝、8:30に登り始め、山頂に11:45 下山が15:30とのんびり山行でした。
花の写真を撮ったり、見たことのない樹木を調べたりしているので、朝一緒に出発した人と5合目ですれ違う、という牛歩ぶりです。でも、ニセコとは違う植生は興味大変深かったです。
行きの道中に静内の「アイヌ民族資料館」によりシャクシャイン像を眺め、アポイふもとのキャンプ場に前泊。
翌日アポイ岳登山。前日までのもやっとした天気がウソのように晴れてラッキーでした。
帰りはふもとの「アポイ山荘」の温泉にはいり、静内でラーメンを食べ、帰宅したのは夜10時半でした。
テレビを付け、「ハウルの動く城」を見逃したのを悟り、のんびりしすぎたと反省したのでありました。


観察旅行~動物編

去年に引き続き、今年も夏休み前に休みを取って大雪山方面に観察旅行に出かけました。
今回は動物編で写真を紹介。
ギンザンマシコ。
ツンドラ地帯など寒いの大好きの鳥です。夏の北海道では高山帯の鳥です。本州では少しの記録があるだけの比較的珍しい鳥です。ハイマツの実をもくもくと食べていました。
101:300:225:0:0:060718taisetu_(0026):center:1:1::
ノゴマ。
せわしい声と、喉のきれいな赤が特徴です。
64:300:225:0:0:060718taisetu_(0049):center:1:1::
ビンズイ。
ヒバリのような声で鳴きます。岩に映えてきれいでした。
80.3:300:225:0:0:060718taisetu_(0032):center:1:1::
シマリス。
おなじみのリスですね。人気者です。
106.8:300:225:0:0:060718taisetu_(0072):center:1:1::
ナキウサギ。
今年も4時間ほど張り続けて、見てきました。その名の通り「キチッ」と鳴く小さな小さなウサギです。北海道内でも生息地が限られ、すばしっこいので、なかなか見られません。
91.4:300:225:0:0:060718taisetu_(00111):center:1:1::
花と風景も次回にちょこっと紹介します。


悲しい現実ですが・・・

先日チセヌプリでキツネを見ました。
「おっ、キツネだ」
なんて思っていると、ダッシュで近寄ってきました。いわゆる「観光ギツネ」です。
130.2:320:240:0:0:060713_00001:center:1:1::
自分を守る上でのエキノコクスの問題もありますが、
http://www.noc-hokkaido.jp/wordpress/wp-content/index.php?UID=1143435729
野生動物を守るためにもこんな子ギツネが増えて欲しくありません。
というのも、「エサを与える」行為は餌目的で道路に出てきたキタキツネを自動車に轢かれる危険に晒すことになるのです。人間に頼ることによって餌を自分でとることを忘れ、観光客の少なくなる冬季には餓死する恐れもあります。
さらに悲しいのは、人間の食べ物を餌としていることで(そのほとんどはキツネにとっては甘すぎる食べ物)、それが下剤として作用してしまいます。そして、体力が衰えた結果、寄生するダニによって「疥癬病」(かいせんびょう)という皮膚病に侵され毛が抜け落ちて死んでいってしまうのです。
毛が抜けて寒いのか、農家の納屋などの室内で人知れず死んでいくキツネを初めて見た時はショッキングで、人間の罪を見たようでした。
エサを与えてあげることは、決して優しさとは違います。
これからの時期は観光客が急増する北海道、こういう事も知って欲しいと思いました。
すこし重くなりました・・・。


真夏の暑さ

今日は全国的に暑かった様で、ニセコもかなり暑かったです☆
そんな中、久し振りに山へ行って来ました。
最近カヌーの機会が増えて、山の方は1週間ちょっとご無沙汰だったので
行きたかったんですよね。神仙沼の花達も気になっていたし。
本日のルートは、神仙沼~長沼~シャクナゲ岳~白樺山~戻り(往復)
縦走ルートを往復するのも面倒ですけど単独なので仕方ない…。
天候はガスっぽくてイマイチでした(・д・)
でも今シーズン初顔の花達や山頂付近で高山にいる鳥達も結構見れたので
満足♪
神仙沼ではゼンテイカ(エゾカンゾウ)やヒオウギアヤメも咲き始めましたよ。
それにしても今日は本当に暑かったです。。湿度も高くて蒸し暑い。
山を歩きながら汗が滝の様に出てきてました(笑)
15.6:320:240:0:0:DSCF002.JPG:center:1:1:霧の神仙沼も幻想的です:
20.3:240:320:0:0:DSCF001.JPG:center:1:1:明日は開花するかな!?:"/:
67.3:360:270:0:0:DSCF0252.JPG:center:1:1:咲き始めたハイオトギリ(白樺山にて):


ポンペツの滝

ニセコ連峰から尻別川をはさんで南に位置する昆布岳。
その昆布岳の南側山麓にポンベツの滝という滝があります。 
今回はちょっとニセコから離れたマイナーな名所?を案内します。
ニセコから昆布の町に下り豊浦に向かう道道91号を南下します。
途中のT字路を左に曲がり昆布から約25キロほどでポンベツ滝の入り口に到着します。
23.7:250:188:0:0:看板:right:1:1:駐車場はなし。何とか2台とめれるスペースあり。:
ここからはトレッキングです。滝まで約500m、以外と本格的な登山道なので足元はしっかりと。ロープを渡している急斜面もあります。
13.8:250:188:0:0:ponnpetu2:right:1:1:こんな丸太橋もありますよ。スニーカーでは心もとないかも?:
そんなに道路からの距離はないけど、うっそうとした森の中の秘境度満点のトレッキングです。写真の建造物は発電所あとらしい。
13.4:188:251:0:0:ポンベツの滝:right:1:1:この迫力、写真では伝わらないな~。先客が2人いました。:
滝が見えると想像以上の迫力に「オォー!」と声を上げてしまいました。(そんなに知られていないので、あんまり期待していなかったのです。)
ここらへんはクマの目撃情報も多く、久しぶりに鈴を鳴らして歩きました。周辺にはまだ3つの滝があるのですが、かみさんがちょっとびびり気味だったので行きませんでした。
今度はカヤックをもっていこうかな、滝つぼで泳ぐのもおもしろいかな?
なんてことを考えながら帰路につきました。
もっと暖かくなったら水着をもってもう一度行こうかなと思います。もしかしたら滝の上まで登れるかも。
ポンベツという語は「小さい川」という意味で、全道各地の地名に使われています。