生憎の空模様でしたが、黒松内町から寿都町を流れる朱太川のカヌーツアーを行ってきました。
川幅は狭く、浅瀬も多いのですが、水は透明で平均的に浅いので安心して下れます。
上流部には日本北限のブナ林があり、河口部には風力発電の風車が並びます。
この時期は鮭の遡上も本格化し、あちらこちらで魚影が走ります。何ヵ所も産卵床が見れました。
清流日本一に何度も輝いた尻別川ですが、
大雨が降るとさすがに濁ります。
最近は短時間で強く降る傾向にあり、一気に土砂が川に流れ込むので、すぐコーヒー牛乳色に変わります。
雨の降り方だけのせいだけではなく、森林が伐採されて畑になり、河川改修で川の流れが速くなったのもすぐ濁る原因の一つだと思います。
古くからニセコに住んでいる人は、尻別川の水の量がとても少なくなったと言います。
山の保水力が減り、川はすぐ水を海に流してしまうので、ニセコのような中流域では水量が減っているのでしょう。
まだまだ尻別川流域は自然が豊かで、生態系も崩れることなく豊富な種と数を育んでいます。
しかし更に上手に人間と自然が共存できれば、もっと健やかな川の姿も見られると思います。
尻別川は地域の宝であり誇りでもあります。
子供たちに健全な姿で残したいと思います。
最近オニグルミの実が、道端や川岸に落ちているのを見かけます。
緑色の梅ぐらいの大きさで、すこし先が尖っている形です。
このオニグルミは、リスやネズミの大好物で、
これからせっせと集めまわって、冬の食糧に蓄えます。
もちろん我々人間も、この山の恵みをいただくことができます。
先日カヌーに乗っていると、オニグルミの実が川に落ちて流れていました。
それを拾いながら川を下ると、これだけの実を集めることができました。
桶で洗ってしばらく水につけます。
もう皮は黒くなりかけぶよぶよだったので、簡単にむくことができました。
オニグルミの皮をむくときは、ビニール手袋かゴム手袋をしないと手が真っ黒になりますが、
今回は数が少ないのと、すでに外皮が腐っていたので素手で行いました。
皮をむいたら殻を洗ってしばらく乾かし、200℃のオーブンに入れてしばらくすると殻に裂け目が入ります。
熱を加えず、そのままハンマーで割ったり、万力でつぶしたりしてもOKですが、砕けた殻と実が混じって後処理が大変になります。
裂け目ができた殻に包丁をいれてこじると、きれいに割ることができます。
あとは爪楊枝で身をほじくりだせば、おいしいオニグルミの実を堪能できます。
味は濃厚で野生種ならではの強い香りがあります。
こんどたくさん拾ってきて、クルミクッキーでも作りたいですね。